「エース証券」という老舗証券会社をご存知でしょうか?
対面や電話での取引に強みがあり、投資信託の取扱数が豊富であるなど、さまざまなサービスが充実しています。独自サービス「持ち株診断」はエース証券に口座を持っていない人でも使ったことがあるかもしれません。
この記事では、エース証券の取扱商品や、エース証券が向いている人・向いていない人について解説します。証券会社選びの参考にしてみてください。
エース証券の特徴
エース証券は投資信託の取扱ラインナップが優れているのが特徴的です。公式ホームページ上では、毎月おすすめファンドが更新されるなど、投資家にとっても参考になる情報が充実しています。
次の表でエース証券の取扱商品一覧を整理しました。
エース証券の取扱い商品 | |
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商品の種類 | 取扱い銘柄数・本数 |
国内株式 (現物/制度信用取引/一般信用取引/IPO/単元未満株の売却) |
東証1・2部・マザーズ・JASDAQ 名証(セントレックス) 福証(Q-Board) 札証(アンビシャス) |
外国株式 | 米国株(NYSE・ナスダック) |
投資信託 | 563本(うちノーロード36本) |
債券 | 国債(長期国債、中期国債、短期国債) 地方債 政府保証債 金融債(割引金融債、利付金融債) 事業債(NTT債、電力債、一般事業債) 転換社債型新株予約権付社債 新株予約権付社債 仕組み債 外貨建および円建外国債 ※取扱い情報は2019年4月 |
その他商品 | 株価指数先物(TOPIX、ミニTOPIX、TOPIX Core30、東証REIT指数、東証業種別指数、配当指数、日経225、日経225mini、日経株価指数300、RNプライム指数) 債券先物(中期国債、長期国債) 株価指数オプション(TOPIX、日経225、日経300) 個別証券オプション 債券先物オプション |
国内株式市場を網羅している上、デリバティブ取引と債券は取引できる種類が目立って豊富です。
取扱い投資信託本数
エース証券が取り扱っている投資信託は563本です(2019年4月現在)。国内株式に投資するTOPIX連動型や日経平均株価連動型といった一般的な投資信託のみならず、海外株式や海外REITに連動する投資信託まで、幅広いニーズに応えられるラインナップとなっています。
これだけ取扱数が多いと投資信託選びに迷ってしまいますが、便利なスクリーニング機能(絞り込み検索)があるので安心してください。上位15位までの人気銘柄を一覧にすることができるので、今どのような投資信託が人気なのか、簡単に理解することができます。
また、毎月更新される「今月のおすすめファンド」にも注目です。常に人気ランキング上位に入る人気ファンド(例:ひふみプラス)だけでなく、これから高騰しそうなテーマ別の投資信託など、さまざまなファンドが簡潔にまとまっています。
「わくわく夢プラン」で1万円から積立投信できる
…積立で「わくわく夢プラン」の買付を行った時のイメージ(公式サイト引用)
「ファンドるいとう」では、投資信託の積立設定を1万円から始められます。ドルコスト平均法を活用して、チャートに心理を振り回されず時間別の分散投資が出来ますよ。
基準価額(投資信託の1口あたりの値段)が安いときは多く購入し・高いときは少なく購入することで、1口あたりの評価額を平準化することができます。
ファンドるいとうを始めるにあたって、エース証券の口座さえあれば運営管理手数料は無料です。投資のスキル&経験に自信のない人は、積極的に活用してみましょう。
持ち株診断で今後の資産運用アドバイスがもらえる
エース証券の目玉となるサービスは、手持ちの国内上場株についてネットから運用診断を依頼できる「持ち株診断」です。証券口座の有無に関わらず誰でも・無料で利用できるので、活用しない手はありません。
保有中の株式に関する市場経済の見通しに加え、エース証券独自の分析手法である IMADAS(イマダス株価天気図)によるタイミング診断などをしてもらうことができますよ。
「持ち株診断」はWeb受付後は担当者が直接対応にあたるため、土日を挟むと回答が遅れてしまう点に注意が必要です。
一世を風靡しているロボアドバイザーとは異なり、AIではなく人が対応してくれるのが独特です。オンラインで受け付けてくれる運用診断としては、今や貴重な特徴と評価できます。
「証券マンのサポートを受けると、あまり興味のない投資先を紹介されるかも?」と心配するかたには、ネット証券のロボアドがおすすめできます。
デメリット:ネットでは株取引不可
残念ながら、エース証券ではネット取引ができません。各商品の売買指示を出せる取引チャネルは、店舗窓口または電話のみです。
サポートではなく取引の気軽さを重視している投資家にとって、エース証券は他社と比べるとやや見劣ります。
エース証券が向いている人
エース証券が向いているのは、担当者によるマンツーマンのサポートを重視する人・毎月少しずつお金を捻出して積立投資をしたい人です。
時間がなくてもネットで資産運用診断が出来る「持ち株診断」があり、投資信託も少額から積み立てられるサービスがあります。きちんとプロの意見を聞いておきたい投資初心者であれば、はじめの一歩としてお勧めできる証券会社です。
エース証券が向かない人
エース証券が向かないのは、インターネットを使って株式や投資信託などの金融商品を取引したい人です。取引チャネルが店頭窓口と電話に限られるため、これを不便と感じる人にエース証券は向きません。
ネット取引におすすめの証券会社を、投資信託を中心にまとめています。いずれの会社もNISA口座で株式取引ができ、売買手数料も業界最安水準でお得ですよ。
エース証券の口座開設方法
エース証券の口座開設方法は、希望する取引形態によって異なります。①店頭窓口での取引・②IFAを介した取引・③コール取引のなかから、期待するサポート内容に応じて取引形態を選びましょう。
②金融商品仲介業者取引の場合
IFA(中立的な立場で資産運用をサポートしてくれる専門家)を通じて取引したい場合の方法です。エース証券口座の開設からお任せできるため、まずは居住地域担当のIFAに電話連絡してみましょう。
エース証券担当のIFA検索ページ:リンク
③コール取引
電話取引を希望する場合、公式サイト掲載のフリーダイヤルからに問い合わせて資料請求をしてください。口座開設方法は支店によって異なるため、詳しい案内を聞くことが出来ます。
【エース証券の問い合わせ先】
大阪本社:0120-640-760
東京支店:0120-181-770
福岡支店:0120-761-399
※平日9時~17時
まとめ
エース証券の最大の特徴は、保有株式の運用診断をネットから依頼できる「持ち株診断」です。債権やデリバティブ取引と共に投資信託の取扱数も豊富で、1万円から積立買付をすることも出来ますよ。
ネット証券が台頭するなか致命的とも言えるデメリットは、取引チャネルが店頭窓口と電話に限られることです。いつでも気軽に売買指示を出したい人には向いていません。
人の手によるサポートを重視する人は、他社と並行してエース証券を検討してみてはいかがでしょうか。
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