投資信託の運用にかかる手数料とは?購入・売却手数料と利回りの計算方法も紹介

投資信託の運用にかかる手数料とは?購入・売却手数料と利回りの計算方法も紹介 投資信託

投資信託の実質的な利回りを予測する上で、手数料の知識は欠かせません。運用コストは損益に関わらず残高に応じて発生するため、損切りタイミングの重要な判断材料でもあります。

ところが、株取引やFX経験者ですら「体系が複雑でわかりにくい」と感じている人が多いのではないでしょうか。投資信託で実質的な利回り予測を立てるには、次の3点を順に学ぶとスムーズです。

  • 投資信託の手数料の種類(全5種類)
  • 各手数料の計算の仕方
  • 手数料を元にした「実質利回り」の計算方法

これらの知識があれば、現在買付できる3,000以上の商品のなかから、自力で評価・分析してファンドを選ぶことができますよ。

それぞれ解説した上で、運用カテゴリー別に「おすすめの低コストファンド」も併せて紹介します。

投資信託の手数料の種類&計算の仕方

投資信託の手数料は「買付したとき」「運用中」「解約または売却時」の各タイミングで発生します。

それぞれ「投資額または運用残高に対する比率(%)」で計算されており、この比率については各ファンドの目論見書(投資判断の材料となるマニュアル)に掲載されています。

投資信託の手数料の種類
手数料の種類 発生するタイミング 相場
購入時手数料 買付したとき 0%~3.24%
信託報酬 運用中(毎日1回) 0.22%~2.32%
信託財産留保額 解約または売却時 0%~0.5%
監査報酬 運用中 0.001%~0.002%
売買委託手数料 運用中 0.2%程度
手数料の合計 0.42%~6.06%

毎年かかる手数料の大半を占めるのは、購入時手数料・信託報酬・信託財産留保額の3つです。

課税口座を利用した場合・利益がNISA口座の非課税枠(毎年120万円/5年間)を越えてしまった場合には、さらに税金もかかります。

投資信託の買付を行う前に運用コスト計算をしておかないと「チャートは右肩上がりなのに儲けがでない」といったことになりかねません。

参考:「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」の交付目論見書(リンク
※2019/2/15発行

 

投資信託「目論見書」の一例 

このファンドでは、購入時手数料0%/信託報酬0.155%(年率)/信託財産留保額0%と定められています。

購入時手数料(販売手数料)の計算方法

購入時手数料とは、投資信託の運営にかかわる3つの会社(販売会社・運用会社・信託銀行)のそれぞれに支払う手数料のことです。

購入時手数料が設定されていると、用意した資金を全額運用することが出来ません。

所定の比率で手数料計算が行われ、投資金から差し引かれた上で運用が始まります。

【購入時手数料の計算方法】

購入時手数料=買付資金×所定の割合(%)
運用開始時の残高=買付資金-購入時手数料

【例】証券口座に100万円入金し、購入時手数料3%(税込3.24%)のファンドへ全額投資した場合

購入時手数料=100万円×3.24%=32,400円
運用スタート時の残高:100万円-32,400円=967,760円

まとまった金額で運用を始めると仮定してシミュレーションすると、購入時手数料は決して無視できないものだと分かります。

毎月積立投資をする場合・短期売却前提の場合については、都度発生する購入時手数料だけで利益分の赤字がでてしまう可能性があります。

購入時手数料0%の「ノーロードファンド」がおすすめ

購入時手数料がかからない「ノーロードファンド」なら、買付や積み立て毎にかかるコストを気にする必要はありません。

その取扱い本数は証券会社によって60~700本と大幅に異なります。よりノーロードファンド本数の多い証券会社を選ぶことが、資産形成効率に直接かかわる要素です。

参考:SBI証券のノーロードファンドの探し方

…「投信」→「銘柄検索・取扱一覧」→注目キーワード「ノーロード」の順でクリックすると、簡単に購入時手数料0%のファンド一覧に絞り込めます。

投資信託の「購入時手数料」の計算方法

信託報酬の計算方法

信託報酬とは、資産形成を各ファンドの運用会社に一任することに対する手数料です。
期中(決算日の翌日~次回決算日)の平均基準価格※をもとに、各投資家の運用残高から日割りで徴収されています。

※基準価格とは:投資信託の値段を指す用語です。毎日1回更新され、翌日に新聞やネット上で公表されます。

【計算方法】

信託報酬=期中の平均基準価格×所定の割合(%)÷365×期中の日数

【例】毎月決算・信託報酬2%(税込2.16%)のファンドの場合

運用開始日:4/1
運用開始時の残高:96万円
期中平均基準価格:4/1時点の価格と同じ
決算日:月末
4/1~4/30の信託報酬
=96万円×2.16%÷365×30=1.704円

このように、まったく利益が出ていなくても運用残高から手数料が引かれてしまいます。

買付時にかかるコストを考慮すると、最低でも「購入時手数料+信託報酬」と同額のプラス収益が予想できるファンドを選ばなければなりません。

信託財産留保額の計算方法

信託財産留保額とは、投資信託を売却または解約したときにかかる手数料を指します。

厳密には手数料ではなく、徴収された額はファンドの純資産額に組み込まれています。運用中の他の投資家の利益を害さないことが、運用会社の狙いです。

【計算方法】

信託財産留保額=解約時の残高×所定の割合(%)

【例】運用残高96万円を全額売却し、信託財産留保額0.5%が発生した場合

信託財産留保額=96万円×0.5%=4650円
証券口座に入金される額:96万円-4650円=925,350円

解約時に信託財産留保額を差し引かれずに済むファンドも、多く存在します。

目論見書や証券会社のスクリーニング(取扱い商品の条件検索)を利用してチェックしておきましょう。

その他の手数料(正確な実質コストに影響)

他にも、決算のたびに「売買委託手数料」「監査報酬」というコストがかかっています。

これらは運用の結果発生するもので、運用残高に対する割合は固定されていません。しかし、合計しても年率0.2%程度のものです。

【各手数料の意味】

売買委託手数料:ファンドの運用対象となる金融商品(株や債券など)を売買する際に発生する費用
監査報酬:ファンドの財務状況を監査してもらうための費用。決算毎に発生。

いずれも決算日を迎えて初めて分かるコストであり、事前に正確に把握することは出来ません

実質利回りをより正確に出したいときは、前期~前々期の運用報告書をもとに試算します。

【インデックス型&アクティブ型】手数料の目安

投資信託は商品ごとに2種類の運用方針があり、これが信託報酬に影響しています。

安定志向の「インデックス型」と積極運用型の「アクティブ型」で特徴・手数料を比較すると、次の通りです。

インデックス型&アクティブ型の違い
 各手数料・スペック インデックス型 アクティブ型
概要 日経平均やTOPIX等の指数(ベンチマーク)に連動するように設計されているファンド ベンチマークを意識せず、成長中の分野や企業へ積極的に投資するファンド
購入時手数料 0%~3.24%
信託報酬 0.22%~1.03% 0.18%~2.32%
信託財産留保額 0.1~0.5%
リスク 中~高
運用成績 低~中 中~高

信託報酬はアクティブ型のほうが割高ですが、そのぶん利回りに期待できます。

インデックス型は指標が決まっているため、ファンドマネージャーによる高度な投資判断をあまり必要としません。

一方のアクティブ型は、熟練のプロが成長株の分析を随時行っており、ポートフォリオ(資産配分)の見直しも高い頻度で行われています。

信託報酬も運用リスクのひとつと考えると、利回りより安定性重視の投資家にはインデックス型がおすすめできます。

予測リターン&手数料から利回りを計算する方法

利回りを予測するには、まず直近のトータルリターン(基準価格値上がり分+分配金)の数値を得る必要があります。ここから手数料と税金を差し引いた額が、予測される実質収益です。

【予測利回りの計算方法】

予測利回り=
(トータルリターン-手数料の合計-税金)÷投資元本×運用年数×100

インデックスファンドは手数料による「利回りの差」が大きい

インデックスファンドで実質利回りに差をつけるは、手数料の差だと言っても過言ではありません。

同カテゴリーかつ同じベンチマークを参照する2つの投資信託は、値動き・トータルリターンもほぼ同水準となるためです。

これからインデックス型を購入しようとする場合、ひとまず他の同一ベンチマーク商品と手数料を比べてみる必要があります。

【カテゴリー別】おすすめの低コスト投資信託

 

カテゴリー別の低コスト投資信託

初めて投資信託に挑戦するなら、事前に「手数料の安い投資信託」を知っておくと安心ですよ。

運用カテゴリー別・販売会社3社以上を基準とし、信託報酬に重点を置いた低コスト投信を紹介します。

国内株式

国内株式型の特徴は「低リスク&中~高リターン」で、安定性を保ちながら資産を効率よく増やす投資先としておすすめできます。

TOPIX・日経平均を指標とするインデックス型ファンドを中心に、全銘柄中トップクラスの低コスト商品が揃っています。

信託報酬では「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」「ニッセイ日経平均インデックスファンド」が群を抜いて安く、TOPIX連動型の前者だと東証一部上場の株式全体に分散投資できるのが魅力的です。

 

【国内株式】信託報酬が安いファンド一覧
名称 販売手数料 信託報酬 信託財産留保額 基準価額
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 0.00% 0.17% 0.00% 9,488円
ニッセイ日経平均インデックスファンド 0.00% 0.17% 0.00% 12,622円
ニッセイ日経225インデックスファンド 0.00% 0.27% 0.00% 24,572円
インデックスファンド225 0.00% 0.56% 0.00% 6,015円
日経225ノーロードオープン 0.00% 0.86% 0.00% 15,177円
日本株アルファ・カルテット(毎月分配型) 0.00% 1.11% 0.30% 2,221円
JPX日経400アクティブ・プレミアム・オープン(毎月決算型) 3.24% 1.11% 0.00% 3,867円
日本株厳選ファンド・ブラジルレアルコース 0.00% 1.54% 0.00% 3,658円
日本株発掘ファンド 0.27% 1.57% 0.00% 8,450円
SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(年2回決算型) 0.00% 1.81% 0.30% 13,040円

国際株式

国際株式では海外向け商品特有のリスクが発生するものの、高リターンのアグレッシブな投資に向きます。

低コスト帯のほとんどは「MSCIコクサイ・インデックス」連動型のものが中心となり、日本以外の先進国株で運用します。

アクティブ型の「ひふみプラス」は、ノーローンかつインデックス型並みの運用コストにも関わらず、国内外の成長株に積極投資できるのが特徴です。受賞歴・メディア紹介歴も多く、投資信託の知名度を上げた銘柄でもあります。

【国際株式】信託報酬が安いファンド一覧
ファンド名称 販売手数料 信託報酬 信託財産留保額 基準価額
ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.00% 0.12% 0.00% 15,963円
ひふみプラス 0.00% 1.06% 0.00% 37,897円
アジア・オセアニア好配当成長株オープン(毎月分配型) 0.00% 1.13% 0.30% 2,130円
次世代通信関連 世界株式戦略ファンド 1.08% 1.17% 0.00% 11,062円
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型) 1.08% 1.19% 0.00% 3,132円
ブラジル株式ツインαファンド(毎月分配型)ツインα・コース 0.00% 1.44% 0.30% 1,601円
中華圏株式ファンド(毎月分配型) 2.16% 1.51% 0.50% 3,039円
ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型) 0.00% 1.70% 0.00% 4,398円
グローバルAIファンド 0.54% 1.89% 0.00% 16,643円
ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月決算型)為替ヘッジなしコース 0.00% 2.05% 0.00% 14,366円

国内債券

カテゴリー中最もリスクの低い国内債券カテゴリーは、手数料も最安クラスの銘柄が中心です。

たわらノーロード」は低コストファンドの先駆け的存在で、積立投信銘柄としても人気があります。

【国内株式】信託報酬が安いファンド一覧
ファンド名称 販売手数料 信託報酬 信託財産留保額 基準価額
たわらノーロード 国内債券 0.00% 0.15% 0.00% 10,478円
三井住友・日本債券インデックス・ファンド 0.00% 0.17% 0.00% 13,145円
ダイワ日本国債ファンド(毎月分配型) 0.27% 0.19% 0.00% 9,562円
三菱UFJ 日本国債ファンド(毎月決算型) 0.00% 0.24% 0.00% 10,202円
エス・ビー・日本債券ファンド 0.00% 0.40% 0.00% 9,515円
SMT 国内債券インデックス・オープン 0.00% 0.40% 0.05% 12,026円
eMAXIS 国内債券インデックス 0.00% 0.43% 0.00% 11,669円
DLIBJ公社債オープン(中期コース) 0.00% 0.49% 0.05% 10,472円
日本債券ベアファンド(5倍型) 0.00% 0.56% 0.00% 5,618円
ニッセイ日本インカムオープン 0.00% 0.92% 0.00% 9,342円

国際債券

国内向けの次にリスクの低い国際債券のカテゴリーは「ニッセイ外国債券インデックスファンド」「たわらノーロード先進国債券」が低コスト帯トップです。

2019年2月に、全世界の債権に広く分散するタイプの「楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンド」が登場しています。

信頼できる運用実績はまだないものの、投資信託全体から見てもトップクラスの手数料の安さを誇ります。

【国内株式】信託報酬が安いファンド一覧
ファンド名称 販売 信託報酬 信託財産留保額 基準価額
楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンド 0.00% 0.13% 0.00% 10,123円
ニッセイ外国債券インデックスファンド 0.00% 0.18% 0.00% 11,155円
たわらノーロード 先進国債券 0.00% 0.18% 0.00% 9,813円
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 0.00% 0.18% 0.00% 10,621円
iFree 外国債券インデックス 0.00% 0.19% 0.00% 10,960円
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり> 0.00% 0.22% 0.00% 9,755円
iFree 新興国債券インデックス 0.00% 0.24% 0.00% 11,390円
三井住友・DC外国債券インデックスファンド 0.00% 0.25% 0.00% 19,892円
EXE-i 先進国債券ファンド 0.00% 0.25% 0.00% 11,627円
iシェアーズ ハイイールド債券インデックス・ファンド 0.00% 0.25% 0.00% 13,697円

国内REIT

不動産REITは長期保有で高利回りが狙えるカテゴリーで、信託財産留保額の設定されている商品が多く存在します。

低コスト帯はほとんどが東証リート指数を参照しており、紹介するなかでは「ニッセイJリートインデックス(毎月分配型)」「たわらノーロード(年1回分配)」が最安クラスです。

長期運用を意識するのであれば、分配ペースが低く再投資効率のよい「たわらノーロード」がおすすめです。

【国内不動産】信託報酬が安いファンド一覧
ファンド名称 販売手数料 信託報酬 信託財産留保額 基準価額
ニッセイJリートインデックスファンド 0.00% 0.27% 0.00% 16,930円
たわらノーロード 国内リート 0.00% 0.27% 0.00% 12,082円
フィデリティ・Jリート・アクティブ・ファンド 0.00% 0.52% 0.30% 9,815円
新光J-REITオープン 1.08% 0.70% 0.10% 4,551円
MHAM J-REITインデックスF(毎月決算型) 0.00% 0.70% 0.30% 9,812円
インデックスファンド Jリート 1.08% 0.70% 0.30% 8,254円
ダイワJ-REITオープン(毎月分配型) 0.54% 0.78% 0.00% 5,001円
ニッセイJリートオープン(毎月分配型) 0.54% 1.08% 0.00% 11,549円
J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型) 0.54% 1.08% 0.30% 7,862円
三菱UFJ Jリートオープン(毎月決算型) 0.00% 1.08% 0.00% 19,536円

国際REIT

国際不動産カテゴリーは、為替レートや市場の影響を強く受けます。

低コスト帯の中心はS&P先進国REIT指数に連動する商品で、最安は「Smart-i先進国リートインデックス」です。

新興国不動産にも分散するタイプは「EXE-iグローバルREITファンド」が最安ですが、同じS&Pグローバルリート指数に連動する「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」に比べて米国以外の投資先比率が高めです。

【国際不動産】信託報酬が安いファンド一覧
ファンド名称 販売手数料 信託報酬 信託財産留保額 基準価額
Smart-i 先進国リートインデックス 0.00% 0.22% 0.00% 11,341円
EXE-i グローバルREITファンド 0.00% 0.25% 0.00% 14,745円
ニッセイグローバルリートインデックスファンド 0.00% 0.29% 0.00% 15,978円
たわらノーロード 先進国リート 0.00% 0.29% 0.00% 11,465円
三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.00% 0.29% 0.00% 12,195円
ひとくふう先進国リートファンド 0.00% 0.32% 0.00% 12,140円
iFree 外国REITインデックス 0.00% 0.33% 0.00% 11,978円
たわらノーロード 先進国リート<為替ヘッジあり> 0.00% 0.38% 0.00% 11,310円
iシェアーズ 先進国リートインデックス・ファンド 0.00% 0.42% 0.00% 16,607円
SMTグローバルREITインデックス・オープン 0.00% 0.59% 0.05% 17,788円
野村インデックスファンド・外国REIT 『愛称:Funds-i 外国REIT』 0.00% 0.59% 0.30% 26,887円

低コスト投資信託選びにおすすめの証券会社

なるべく取扱い本数の多い証券会社に口座開設しておけば、自分の目的にあった低コストファンドと出会える可能性が高まります。

買付時の投資額を無駄にしないよう、ノーロードファンド本数にも注目しましょう。

月々の余った収入で投資を始めたい人なら、追加投資のたびに異なる低コスト銘柄を買い付けるだけで「リスク分散」にも繋がります。

手数料が安く簡単にオンライン取引できる「ネット証券」のみピックアップして、ノーロード本数順に紹介します。

【ノーロード本数順】ネット証券ランキング
証券会社 投信本数 ノーロード本数
SBI証券 2,666本 1,328本
楽天証券 2,665本 1,353本
マネックス証券 1,176本 760本
松井証券 805件 671本
カブドットコム証券 1,103本 678本
岡三オンライン証券 500本 335本
フィデリティ証券 637本 352本

取扱い本数トップのSBI証券・楽天証券は、それぞれネット銀行との口座連携でポイントや金利優遇も受けられる証券会社です。

投資信託では、それぞれのカテゴリーで運用コスト競争が起きています。

手数料引き下げや新規ファンド登場に対応できるよう、取扱い本数の多い証券会社へ複数登録しておくことをおすすめします。

まとめ

投資信託では、損益に関わらず投資額に応じて5種類のコストが発生します。

実質的な利益を効率よく得るには、同カテゴリー・同指標の銘柄同士で「ノーロードファンドかつ信託報酬の安い商品」を比較することが大切です。

気になるファンドが見つかったら、チャートでトータルリターンを参照しながら手数料を計算してみましょう。計算式をまとめると、次の通りです。

【投資信託手数料の計算方法】

購入時手数料=買付資金×所定の割合(%)
信託報酬=期中の平均基準価格×所定の割合(%)÷365×期中の日数
信託財産留保額=解約時の残高×所定の割合(%)

【実質利回り(概算)の計算方法】

予測利回り=
(トータルリターン-手数料の合計-税金)÷投資元本×運用年数×100

手数料を比較しながらそれぞれの目的に合う商品を選ぶなら、取扱い本数の多い証券会社を利用することも欠かせない条件です。

運用コストの知識を生かして、チャートや目論見書から「自分にしか分からない投資価値」を見抜きましょう。

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