ダイワ・US-REIT(毎月決算)B為替H無の評価と利回り(リターン)を解説。購入できるおすすめ証券会社

投資信託

「ダイワ J-REITオープン(毎月分配型)」は、より低リスクで国内不動産の配当収益が狙えるのがメリットです。毎月分配があることで確かな運用成果を実感できますが、一方で独特のリスクがあることも見逃せません。

特徴と運用実績・購入可能なおすすめの証券会社を紹介しながら、懸念点についても解説します。

ダイワ J-REITオープン(毎月分配型)の特徴・運用実績

ダイワ J-REITオープンは、東証REIT指数(配当込み)への連動を目指すインデックス型投資信託です。

ダイワJ-REITオープンの特徴&分析

引用:目論見書

国内の不動産投資信託(REIT)は2017年末頃から堅調に右肩上がりを維持しており、安定した収益が得られることで人気です。しかし、銘柄選定には収益物件に関する知識が欠かせません。

ダイワ J-REITオープンのメリットは、東証に上場している60以上の銘柄から運用資産に組み入れを行い、資産ポートフォリオ構築の手間を省ける点です。

ダイワ J-REITオープン(毎月分配型)の基本情報(2019年5月24日時点)
純資産額 229,628百万円
基準価格 5,046円
決算回数/年 毎月15日決算(毎月分配金あり)
投資先の種類(カテゴリー) 国内リート(J-REIT)
ベンチマーク 東証REIT指数
主な組入銘柄 日本ビルファンド、ジャパンリアルエステイト、野村不動産マスターFなど多数
リスクメジャー 3(平均的)
販売ランキング SBI証券:78位

楽天証券:40位

ファンドには決算回数の異なる3タイプの投資信託(年1回・4回・12回)が用意されています。売却益より配当益の比重が大きいREITの特性上、高頻度で分配が行われるファンドは人気があります。

運用コストの評価

信託報酬は1%を切っており、インデックスファンドとしては標準的な範囲に収まっていると言えます。同カテゴリーの平均的な信託報酬が0.80%程度を考慮しても、決して高いとは言えません。

ダイワ J-REITオープン(毎月分配型)の基本情報(2019年5月24日時点)
購入時手数料 2.0%
信託報酬 0.75%
信託財産留保額 0%
その他運用中にかかるコスト(実費) 年率0.2~0.3%
実質運用コスト 年率2.95%程度

※すべて税抜

一方で、購入時手数料=2.16%と高額です。購入する度にかかるコストなので、積立投信したい人にとってはハードルが高く感じられるかもしれません。手数料の一部がポイントバックされる証券会社で購入するなど、工夫をしてコストを下げましょう。

運用実績の分析

ダイワ J-REITオープン(毎月分配型)の運用実績を徹底分析

純資産の状況を見ると、2014年頃から堅調に増加しています。2015年からは分配金の引き上げが行われ、資金流入の増加が著しく・基準価格の騰落率はマイナスであることが分かります。

ダイワ J-REITオープン(毎月分配型)の運用実績
運用期間 騰落率 シャープレシオ トータルリターン
1ヵ月 -0.48% 1.64%
3ヶ月 -1.33%
6ヶ月 -0.76% 7.22%
1年 -5.09% 1.89(平均的) 14.06%
3年 -29.88% 0.47(平均的) 3.57%
5年 -32.64% 0.83(平均的) 7.12%

分配金込みのトータルリターンは、1年で10%越え・5年で7~8%と好調です。しかし、基準価格が下がる原因として「元本の一部を切り崩して分配している」という点も見逃せません。

【参考】基準価額の算定方法
基準価額=純資産額÷総口数
基準価額が上がる原因…運用益の増加・解約数の増加
基準価額が下がる原因…ファンド販売数の増加・分配金の発生・運用益の減少

分配金が減ると人気がなくなって販売数が減少し、純資産額の増加率がプラスから一気にマイナスへと転じやすいと言えます。ここから「分配金のさらなる減少→トータルリターンの減少→販売数の減少」という悪循環になりかねません。

引用:SBI証券の紹介ページ(リンク

こうした兆候のあるファンドは「タコ足型配当」と呼ぶこともあります。指数連動型の株式運用ファンド・債券等にも分散投資し、リスクを軽減しましょう。

投資信託の選び方・本当に実績良好なファンドの見分け方については、こちらの記事も参考にしてみてください。

【知識ゼロ&千円から出来る】投資信託の選び方&買い方・購入までの流れを徹底解説

ダイワ J-REITオープン(毎月分配型)が向いている人・向いていない人

インバウンド需要が未だ成長中であること・株式市場の影響を受けにくいことから考えると、不動産市場の成長は今後も続くと予測できます。指数連動型のダイワJ-REITオープンなら、リスク許容度の低い少額投資家でも気軽に始められるのが魅力的です。

ただし、分配金=元本の切り崩しであることや、何らかの理由で純資産額が減少に転じた場合のリスクは、胸に刻んでおく必要があるでしょう。

【ダイワ J-REITオープン(毎月分配型)が向く人】

  • 出来るだけリスク&手間を小さく抑えて不動産投資を始めたい人
  • 売却指示を出さずに、分配金という形でキャッシュを確保したい人(資金流動性確保やリスク対策など)

他にJ-REITを運用する人気ファンドとして「明治安田J-REIT戦略ファンド(愛称:リート王)」が挙げられますが、こちらは積極運用型です。投資額やリスク許容度に合わせて選びましょう。

購入できる証券会社

ダイワ J-REITオープン(毎月分配型)は、以下の証券会社や銀行などで購入することができます。

「グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年)」が購入できる証券会社
証券会社名 最低購入金額 積立買付 購入時手数料の優遇
SBI証券 100円 積立買付なら実質無料(全額キャッシュバック)
楽天証券 100円 積立買付なら実質無料(全額ポイントバック)
GMOクリック証券 100円 なし
松井証券 100円 買付方法に関わらず実質無料(全額ポイントバック)
マネックス証券 100円 積立買付なら実質無料(全額ポイントバック)

SBI証券・楽天証券なら、それぞれ約2,600の投資信託ファンドのなかから他の投資先を探せます。

グループ傘下のネット銀行と証券口座を連携させておけば「ATM入出金手数料&振込手数料の月間無料回数アップ」「ポイント還元率アップ(楽天証券のみ)」といったメリットがありますよ。

口座未開設でも取扱いファンドの一覧と詳細を確認できるので、これから資産運用を始める予定の人も早速チェックしてみましょう。

まとめ

ダイワ J-REITオープン(毎月分配型)では、より少ないリスク&労力で不動産投資を始められるのが魅力的です。不動産ならではの配当収益の高さを生かし、分配金で安定してキャッシュ資産を確保できるのも、メリットと評価できるでしょう。

一方で、元本を切り崩して高配当を維持する「タコ足型配当」の傾向がみられるのは気になります。分配金切り下げが発生すると大量の資金流出が発生し、リターンが急落しかねません。

キャッシュバック制度のある証券会社で購入時手数料を節約しながら、他のインデックス型投資信託も並行して検討しましょう。

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