「証券口座を開いて少しずつ資産運用を始めたいけど、何を買えばいいのか分からないし調べる時間もない」こんな風にお困りではないでしょうか?
毎月1万円から運用できるシンプルなロボアド「THEO(テオ)」なら、簡単な質問に答えるだけで国際分散投資が始められますよ。手数料も理解しやすく、直感的に操作できるアプリも魅力的です。
投資先でお困りの人&ロボアド選びで悩んでいる人へ、THEO(テオ)の魅力と運営元である「お金のデザイン」を紹介します。
THEO(テオ)運営元の「お金のデザイン」とは
2013年創業の「株式会社お金のデザイン」は、野村證券やソロモンブラザーズを経験した金融マンが経営の中心となっている企業です。現在まで、三井住友銀行・りそな銀行を含む全国の金融機関から総額56億円以上を調達しています。
「お金のデザイン」は通常の証券会社と違い、株式や債券は取り扱っていません。取引対象はETF(上場投資信託)に絞り、次の3つのサービスを提供しています。
「お金のデザイン」の運用サービス | |
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サービス名称 | 概要 |
THEO(テオ) | 簡単な質問に答えるだけで海外ETFへ分散投資できるサービスです。
創業期から一部の投資家向けに運用しており、2016年に個人投資家向けに公開しました。2017年に最低投資額を10万円→1万円に引き下げています。 |
THEO+(テオプラス) | THEOと全国の銀行口座を連携させることの出来ます。
運用資産や手数料体系はTHEOと変わらないものの、提携先のポイントが貯まる・ポイント投資できる等のメリットがあります。 THEO+docomo・THEO+JALといった人気のサービスが揃っています。 |
THEO積立 | THEOで毎月決まった額を自動積立してくれるサービスです。
日々決まった幅で価格変動することを利用した「時間分散効果」・利益を再投資することで効率よく運用できる「複利効果」が得られます。 |
MYDC | 60歳に達すると還付金(掛け金+運用利益)が受け取れるiDeCo(個人型確定拠出年金)サービスです。
新生銀行・損保ジャパン日本興亜DC証券がパートナーシップを結んでおり、信頼性の高い体制がメリットです。 |
THEO(テオ)を個人投資家向けに公開したのは2016年2月で、当時は最低投資額10万円とまだまだ敷居の高いサービスでした。しかし同年の10月には申込者が1万人を突破し、2017年からは最低投資額を1万円まで引き下げました。
取引&資産管理アプリのUIは、情報が整理され直感的に扱えることで支持されています。2017年にはグッドデザイン賞を受賞しました。
プロデューサー:株式会社お金のデザイン・CMO 馬場 康次
ディレクター:株式会社お金のデザイン・プロダクトマネージャー 梶田 岳志
デザイナー:株式会社お金のデザイン・UI/UXデザイナー 山下 あか理
著作権利者:(C)JDP
サイト名:GOOD DESIGN AWARD
リンクURL:http://www.g-mark.org
手軽に分散投資できる「THEO(テオ)」の特徴&メリット
ロボアドバイザー・THEO(テオ)は、資産ポートフォリオ※の作成&運用を独自開発AIに一任できる「おまかせ運用」が特徴です。登録したあとAIの質問に答えると、投資家ごとに最適な運用方針&資産構成比率を作成してくれます。
入金するとすぐに運用が始まり、継続して売買指示を出したり銘柄分析したりする必要はありません。アプリor公式サイトのマイページから定期的に運用成果をチェックするだけでOKです。
運用中に資産構成比が崩れてしまった場合も、1ヵ~3ヵ月に1度の短いペースでリバランス(売買することで資産ポートフォリオを最適化すること)を行ってくれます。
投資初心者にとっては挫折のもととなり、上級者でも「面倒」と感じてしまう要素のひとつです。
運用資産は海外ETF(上場投資信託)であり、それぞれに国内外の株・債券といったさまざまな資産種類が組み込まれています。ファンド選択から買付注文までの手間を一切省けるのも、THEOの魅力です。
AIに任せきりにしない「運用方針の選択」もできる
運用資産の選択・ポートフォリオ構築から買付まですべてお任せできる一方で、十分な自由度も残されています。AIからの質問による診断のほか、リスク許容度別の3つの運用方針(グロース・インカム・インフレヘッジ)のバランスを自分で変更することも可能です。
…マイページで「資産運用方針」のおまかせ運用をオフにすると、ポートフォリオ表示ページに方針をカスタマイズするためのスライドバーが現れます。
それぞれの運用方針で、参考指標(値動きの目標とする指標/ベンチマーク)や組入れETFの種類も公開されています。投資信託選びに慣れている人なら、運用価値を自分の目で見極めることが出来ますよ。
一律1.0%以下の分かりやすい手数料体系
お金のデザインはシンプルな手数料体系にもこだわりを持っています。運用コストは投資一任報酬(0.65%~1.0%)以外に発生せず、わざわざ手続きをしなくても運用資産から自動的に支払われます。
お金のデザイン「THEO(テオ)」の手数料体系 | |
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投資一任報酬(年率) | 0.65%~1.0% |
ETF売買手数料(購入時手数料) | 無料 ※為替手数料も無料 |
入金手数料 | 即時入金※:無料
銀行振込:振込手数料を負担 |
出金手数料 | 無料 |
※即時入金(クイック入金)の対応金融機関…住信SBIネット銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行・じぶん銀行
2019年から実施された”THEO Color Palette”では、毎月積立設定をしていること・出金していないことを条件に、預入残高に応じて手数料が安くなります。
【”THEO Color Palette”の手数料 (年率・税別)】
- ホワイト:1.0%…毎月積立の設定なし・途中出金した場合
- ブルー:0.9 %…1万円以上59万円未満
- グリーン:0.8 %…50万円以上100万円未満
- イエロー:0.7%…100万円以上1,000万円未満
- レッド:0.65 %…1,000万円以上
- 預入資産残高3,000万円以上:カラーに関わらず0.5%
※カラー基準額は3ヵ月ごとに、毎月末時点での預入残高の合計÷3で判定
一般的な証券口座で投資信託を取引する場合、最低でも3種類の手数料+入出金手数料を把握しなければなりません。THEOでかかる運用コストは、証券会社に比べてはるかに分かりやすく親切です。
随時入金や積立を続けるほど手数料も安くなり、同様の制度がない証券会社と比べてお得さも実感しやすいですね。
特定口座対応で確定申告不要
THEOは特定口座に対応しているため、確定申告不要です。新規登録時に指定しておけば、損益計算から源泉徴収までお任せできます。
徹底して面倒がないのも、投資=難しいものと解釈する初心者にとって嬉しいポイントですね。
iDeCo(個人型確定拠出年金)も運用可能
お金のデザインが運営する別サービス・MYDC(マイディーシー)では、iDeCo(個人型確定拠出年金)が運用できます。商品として用意されている3つの投資信託ファンドは、いずれもTHEOのロボアドが選定した資産を組み入れています。
投資信託の信託報酬(運用を一任する際にかかるコスト)は「投資判断をする専門家への対価」を含んでいるため、高コストになりがちでした。AIによる投資判断の自動化が進んでいるMYDCのiDeCoなら、信託報酬ゼロ・口座管理料+iDeCoの最低運用費だけで続けられますよ。
銀行とも提携しており、定期預金(元本確保型)を選択できるのも強みの一つです。
「お金のデザイン」各サービスのデメリット
一方で、一般的な証券会社にはない特有のデメリットも存在します。税コストを節約したい・自由に金融商品を選ぶ楽しみを得たいという人にとっては、検討の余地があるでしょう。
デメリット1:NISA非対応
お金のデザインではNISA制度を適用することができません。課税口座しか開設できないため、ロボアドの運用益には年間20%の税金がかかります。他のほとんどの証券会社がNISA口座開設に対応しており、一般的な証券口座に大きく遅れをとるポイントです。
デメリット2:「THEO」の投資先は海外ETFのみ
THEOの投資先は海外ETF(上場投資信託)のみです。「国内株式だけに分散投資したい」「REIT(不動産投資信託)もやってみたい」というニーズを満たすことは出来ません。その国ごとの政治や地政学的状況など、国際投資ならではのリスクが必ず発生します。
とはいえ、海外ETFに投資すること自体はデメリットではありません。日本は世界的に見ると株式や債券の配当益が低い国です。より利益を実感するには、国内向け投資と並行して先進国・新興国への投資も欠かせないからです。
お金のデザインの良い評判(メリット)
THEOの利回りに対する評価は上々で、株価上昇等のトレンドを手堅くつかめている実績があります。なかには「アクティブ型で人気の低コスト投資信託より利回りがいい」と評価している人もいます。
【運用135週のTHEO+docomo(テオプラスドコモ)】
現在の運用実績は+54,596円 (+18.20%)です。
前週から0.17%のプラスの状態です。
今年に入ってから右肩上がりが続いてますねー。
まーこちらも特にかまわずほったらかし。 pic.twitter.com/AZHbeEM4gl— くません 雰囲気投資家 (@kumasenpai1) April 13, 2019
今週の #THEO は、株価上昇の影響で大幅上昇。初の利益10,000円超え。 pic.twitter.com/BVvbbubvbA
— YOSHIAKI (@oza1ta1) April 7, 2019
お金のデザインの悪い評判(デメリット)
一方で「実質的な運用コストは高いのではないか」「他のロボアドとどう違うのか」と指摘している人もいます。
一般的な証券口座なら、信託報酬1%未満の低コストファンドを多数選べる・NISA制度も適用できるというメリットがあるのです。ファンド分析や資産ポートフォリオ構築に慣れた人は、THEOをあまり魅力的と捉えていません。
投資に興味をもって半月。
まずはじめにAIにお任せで勝手に投資してくれるという響きに惹かれてウェルスナビなどのロボアドに登録しましたが、調べれば調べるほど投資信託でインデックスファンドに投資するのと比べて、NISA対象外で手数料1%というコストに見合うメリットがわからなかった。— くろすて (@kurosute_car) October 5, 2018
証券口座と掛け持ちしつつ、投資の導入編として「お金のデザイン」各サービスを利用してみるのも一手でしょう。
「お金のデザイン」のライバルとなる他の証券会社でも、ロボアドバイザーの無料提供が普及しつつあります。運用目的や投資家の正確を診断して、最適な投資信託の組み合わせを提案してくれますよ。
SBI証券:ロボアドが診断してくれる「SBI投信積立」がおすすめ
松井証券:購入時手数料は全額ポイント還元・信託報酬0.3~0.5%の低コストファンドへNISA口座で積立できる
THEO(テオ)・MYDCの口座開設方法
THEOに登録すると、運用方針別のポートフォリオ・おまかせ投資・THEO積立のすべてのサービスが利用できます。THEOとMYDCはそれぞれ別サイトで新規登録する必要があるため、注意してください。
【THEO(テオ)】の登録方法
- 公式サイトの登録ページへアクセス
- 「診断をスキップして新規登録」へ ※年齢・年収等を診断してから登録することもできます
- メールアドレスを登録
- 届いたメールから基本情報入力+必要書類のアップロード提出
【MYDC(マイディーシー)】の登録方法
- 公式サイト(リンク)で「iDeCoに申し込む」をクリック
- メールアドレス&希望パスワードを登録
- 届いたメールから基本情報入力+必要書類のアップロード提出
どちらも5~7日ほどで本人確認のための郵便が届き、これを受け取った時点で取引を始められます。連休前や週末は手続きが集中するので、早めに申し込んでおきましょう。
まとめ
創業6年目で大企業から多額の出資を受ける「お金のデザイン」は、海外ETFに特化したロボアドバイザー・THEO(テオ)を主力としています。シンプルな手数料体系かつ最低投資額1万円という手軽さで、直感的に国際分散投資が出来ますよ。
一方で、NISA制度を適用できないこと・証券会社で扱う低コスト投資信託と比べると手数料が高めであることに不安が残ります。
投資をとっつきやすく・楽しいものに変えてくれるTHEO(テオ)から、まずは肩慣らしのつもりで資産運用を始めてみませんか。
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